近年ではVOC(揮発性有機化合物)の含有量が少なく、人や環境への影響が少ない塗料として需要を伸ばしている塗料。現在は住宅の外壁塗装に使用される塗料の主流と言っても過言ではありません。今回はその水性塗料の特徴についてお伝えします。
水性塗料の成り立ち
塗料は、【顔料】【樹脂】【添加剤】の個体を【溶剤】で溶かして作られます。水性塗料は水を【溶剤】として使用し作られた塗料です。
特徴
1,揮発性有機化合物(VOC)を大幅に削減できる
有機溶剤であるシンナーなどが主成分の油性塗料から水性塗料へ切り替えることで、VOC排出量の削 減に大きく寄与します。
2,強い臭いや中毒の心配がない
水を溶剤とするため臭いが少なく、有害性が低いためシックハウス症候群などのアレルギー症状を引き 起こすリスクが少ない
3,引火する心配がなく、保管がしやすい
希釈剤が水なので引火する心配がなく安全性が高く保管がしやすい
4,価格が安く耐久性に優れている
油性塗料に比べ価格が安く、十分な耐久性が長時間維持されます。
施工時の注意点
水性塗料は乾燥前に水がかかると塗料自体が流れ落ちてしまうので、施工過程でへ天候や環境温度に注意が必要です。特に5℃以下では水分の蒸発が悪化し、塗膜の乾燥硬化が低下し性能が損なわれる可能性があります。
まとめ
水性塗料はVOC削減で需要が増えています。低臭性であることや、低価格で耐久性高いことが人気の理由でもあります。施工時には天候や温度に注意が必要であることも覚えておきましょう。