外壁や屋根の塗装において、下地処理は全体の仕上がりに大きく影響する大事な工程です。質の高い下地処理を行うことで、塗装の寿命を延ばし、美しい仕上がりを実現できます。的確な下地処理がなされている事が、塗装工事の成功には不可欠です。
まず下地とは、
塗装を行う前の素地や既存の塗膜（塗料で形成された層）を指します。
下地処理は、
主に素地を補修または強化するための作業です。この処理は、塗装工事を始める前に、塗装面の状態を整えることを目的としています。
主な下地処理の種類
・高圧洗浄
汚れやカビ、古い塗膜を強力な水圧で効果的に取り除く作業です。これにより、外壁の表面を清潔にし、新しい塗膜がより密着しやすくなります。
・クラック補修
外壁表面に生じたひび割れを修復する重要な工程です。 耐候性のある補修材を使用して、ひび割れを適切に埋め、表面を平滑に整えます。
・脆弱塗膜剥離
既存の塗膜が脆くなり浮いたり剥がれたりしている状態を完全に取り除く作業です。
・シーリング補修
サイディングの目地や窓枠サッシ廻りのシーリングを状態に合わせて「増し打ち」「打ち替え」のどちらかの方法で充填します。
・モルタル浮きの処理
経年や気候の変化により、モルタルが浮いた部分を適切に削り取り、耐候性のある補修材を用いてしっかりと補修します。
・ケレン
表面を擦り、汚れやサビ、古い塗膜を取り除く作業です。同時に、金属やプラスチック、初めて塗装する箇所には目荒しを行い、塗料の密着面積を増やします。サイディングや木材などの表面を整える際にも活用されます。
下地処理は地味な作業ですが、この工程がしっかりされているかいないかで塗装の良し悪しが決まります。見積書などにも下地処理の工程が記載されているので確認してみるといいでしょう。
